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腰痛(腰下肢痛)でお困りの方、ツボ押しやお灸などでセルフケアをしてみませんか。
腰痛(腰下肢痛)に効く効果的な5つのツボを紹介しますので、ご参考になさってください。

  1. 腎兪(じんゆ)
  2. 志室(ししつ)
  3. 委中(いちゅう)
  4. 陽陵泉(ようりょうせん)
  5. 腰腿点(ようたいてん)

ツボを適度に刺激することで、症状緩和につながります。
症状のある局所のツボ、症状のある場所から離れたツボなどをピックアップしましたので、

  • ツボ押し
  • ツボの温め
  • ツボへのお灸 など

まずは、ご自身でセルフケアを行ってみてください。
セルフケアを行ってみても、なかなか症状が緩和されないようでしたら、アキュモード鍼灸院にご相談ください!
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腎兪は、腰にあるツボです。詳しく言うと、第2・第3腰椎の間の高さで、体の後面正中から指3本分外方(2寸)にあるツボです。
腰椎の左右には、脊柱起立筋という太い柱のような筋肉がありますが、その中央にツボがあります。
第2・第3腰椎の間の高さは、おおよそお臍の高さで、「前にならえ」をする時に、最前列の人がするポーズのように、腰骨に手を当てた時、親指が当たる高さです。

ツボであると知らなくても、腰が痛い時には、自然と手がいくところで、腰痛(腰下肢痛)の治療の際に、よく使われるツボの1つです。

腎兪(じんゆ)

腎兪というツボの名前に使われる「腎」とは、東洋医学で考える臓腑1つで、生命力や活力に関係が深い臓腑です。
「兪」とは「癒」のことです。
このことから、このツボは、腎の働きを強化し、腎に関連がある症状の緩和・解消する働きがあります。
年齢と共に痛くなってきた腰痛や、疲れた時や足腰が冷えた時に痛くなる腰痛などに効果的です。

また腎兪は膀胱経経という経絡に所属するツボです。
膀胱経は、体の後面を頭から脚までつながる長いルートを持つ経絡なので、腰だけでなく、背中、お尻、下肢の張り感、痛みなどの症状を伴う腰痛(腰下肢痛)に効果的です。

ツボ押しをする場合には、親指を腎兪に当てて、胸を張って肘を後ろに引くようにして押してみたり、または、仰向けに寝て、ゴルフボールなどを使ってタオルごしにツボを刺激してみてください。

また、ツボ押しをした後に、ツボの部分が伸びるように意識しながら、腰を伸ばすストレッチを行うと、より効果的です。

腰痛(腰下肢痛)に効くツボ2:
志室(ししつ)

志室は、腎兪の指3本外側(2寸)にあるツボで、脊柱起立筋の外側の少しへこんでいるように感じるところにあるツボです。

前述の腎兪の横にある志室は、腎という臓腑と関係が深く、腎には「志(長期記憶・持続力・継続力・恐怖に負けない実行力)」という精神活動を蔵している=「室」ということからこの名前がつけられています。

志室も腎兪同様に膀胱経に所属します。
慢性的な腰痛でお困りの方に特におすすめのツボです。

志室(ししつ)

腰痛(腰下肢痛)に効くツボ3:
委中(いちゅう)

委中は、膝の後ろ、膝を軽く曲げた時にできる横紋の中央にあるツボです。

委中の「委」には、ゆだねる、屈するという意味、「中」は正中、真ん中という意味があり、膝を曲げた時の真ん中にあるツボ、という意味から、委中という名前が付けられています。

委中も膀胱系に所属しているツボです。

また、四総穴(身体を四つに分けて各部を主治する穴)の1つで、「腰背(腰部と背部)の病には委中」と言われるほど、腰痛に著効があるとされているツボです。

委中(いちゅう)

体育館座りのように膝を軽く曲げた姿勢で、両手の親指を委中に当てて、軽く突き上げるようにツボを刺激してみてください。

腰痛(腰下肢痛)に効くツボ4:
陽陵泉(ようりょうせん)

陽陵泉は膝の少し下、体の外側にあります。
膝の少し下で外側にある腓骨という骨の上部に骨が少し出ているところ(骨頭)があり、この骨頭の前下方のくぼみにこの陽陵泉のツボがあります。

「陽」は身体の表で日焼けしやすい部位、「陵」は丘陵のように高くなっているところという意味で腓骨頭を指し、「泉」は泉が湧き出るようなくぼみという意味で、腓骨頭の前下方のくぼみを指しているところから、陽陵泉という名前がついています。

陽陵泉は胆経という経絡に所属します。
胆経は身体の外側を頭から足まで長いルートを持つ経絡です。
腰の外側にまで痛むような腰痛や、足の外側がしびれるなどの症状がある場合に効果的です。

陽陵泉(ようりょうせん)

また、陽陵泉は筋会(きんえ)という特徴があり、筋肉症状に広く効果があるとされているツボです。

このツボは骨際にあるため、必要以上に強く押すと痛みを感じやすいツボなので、親指でゆっくり押してみてください。

腰痛(腰下肢痛)に効くツボ5:
腰腿点(ようたいてん)

陽腿点は手の甲にあります。
人差し指と中指の間で、水かきから手首に向かって反対側の指を使って骨間に沿っていくと、骨と骨がV字になっているところがあります。このV字の間の少しくぼんているところが第一点です。
そして、同様に、薬指と小指の間の水かきから手首に向かっていくとあるくぼみが第二点です。
この第一点と第二点の2つを合わせて腰腿点というツボです。

腰腿点(ようたいてん)

このツボは、腰痛や腰痛に伴って腿=脛(すね)と股(もも)が痛いなどの症状がある時に著効があるツボという意味でつけられたツボで、他のツボのように経絡には属さないツボです。
ぎっくり腰のような急性腰痛の時に、しごくように押したり、押しながら腰を動かすと効くとされています。

腰は、「肉づき」+「要」と書くように、体の要であって、体を動かす時には必ず使う場所で、何気ない日常生活動作でも腰を使います。

ですから、腰痛があると、日常生活の質(QOL)が低下してしまいます。

腰が硬くなっているという段階で、適度な運動、ストレッチなどを行いながら、ツボケアをお試しください。

このページでは代表的な5つのツボをご紹介させていただきましたが、他にも良いツボがたくさんあります。
ツボや鍼灸にご興味がありましたら、アキュモード鍼灸院にお気軽にお問合せください。
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痛くなってしまったら、我慢せず、ご来院くださいね。