鍼灸院にはじめてご来院される方、鍼灸をはじめてお受けくださる方が、少しでも安心してご来院、ご利用いただけるように、よくある質問をまとめました。
記載以外の内容についてのご質問等は、随時問合せフォームよりお受けしております。

「鍼」は痛いですか?

鍼灸で使う鍼には、たくさんの種類があります。
皮膚に刺すタイプの鍼もあれば、皮膚に刺さないタイプの鍼もあります。
一般的には、皮膚に刺すタイプの鍼を使用しますが、皮膚には痛みを感じるセンサー(痛点)があり、このセンサーに鍼が当たってしまうと、毛を抜く時のような痛みを感じることがあります。
鍼灸で使う鍼は、注射針よりもずっと細く、髪の毛程度の細さです。
チクッと感じたり、ゴムでパチンとする程度の痛み刺激です。
痛い場合には、刺さないタイプの鍼もありますので、ご安心ください。

「お灸」は熱いですか?

お灸の種類もたくさんあり、温かいお灸もあれば、熱く感じるお灸もあります。
症状によって使い分けをしていますが、ご相談しながら、お灸をさせていただきますので、ご安心ください。

「ツボ」とか「経絡」
って、 何ですか?

東洋医学では、生命を維持するために「気(エネルギー)」・「血(栄養成分)」という成分が必要で、体の隅々にまで行き渡っていると、体は健康であると考えています。
この「気」・「血」を体に行き渡たらせる通路を「経絡」と呼んでおり、臓腑に繋がっていると考えています。
西洋医学で、血液を巡らせる通路を血管、リンパ液を巡らせる通路をリンパ管と呼んでいるような関係だと考えてください。
「ツボ」は「経絡」上にあるもので、体調不良を診察するポイントであり、また、「気」・「血」の流れを改善させ、経絡に接続している臓腑の不調を改善させるための治療ポイントでもあります。
「ツボ」は、押してみた時に、少しズーンとした感覚があることが多いです。

通院はどの位の
ペースが良いですか?

症状にもよりますが、一般的には、1週間に1回のご通院をお勧めしています。
ギックリ腰などのような急性症状や、つらい症状がある場合には、症状が落ち着くまで、1日おきになど、詰めてご通院されることが望ましいです(毎日でも問題ありません)。
また、不妊治療などの場合には、1週間に1~2回のペースでご通院されることが望ましいですが、人工授精や体外授精などを行う場合には、1週間に1~2回の通院の他に、採卵や胚移植の前後は詰めてご通院されることをお勧めしています。
(採卵や胚移植の前後に鍼灸をお受けになることで、妊娠率が上がるというデータがあります。)

鍼灸は副作用がないと
聞きますが本当ですか?

また、習慣性(依存性)があるとも聞くのですが、どうなのでしょうか。
いわゆる薬による副作用のような内臓障害などの副作用はありませんが、鍼灸によって血行が良くなることで、だるくなる、眠くなるなどの症状が、直後から翌日にかけて出ることがあります。
これは、自律神経の副交感神経が刺激されたことによる症状なので、良い傾向だとお考え頂きたいと思いますが、初回は、刺激料を弱めにし、極力だるさや眠さなどの症状が出ないように調整をさせていただきます。
また、薬物を使うわけではありませんので、習慣性(依存性)などは、一切ありませんので、ご安心ください。

どの位の期間、
通院が必要ですか?

症状にもよりますが、1つの目安として、まずは3回ご通院ください。
3回のご通院の中で、鍼灸治療がご自身にあうかどうか、ご判断頂きたいと思います。初回は、少々刺激量を弱くしますので、1回の施術だけでは「鍼灸があう/あわない」、「効く/利かない」などのご判断は、し難いこともあります。
(ギックリ腰などの急性症状の場合は、初回から刺激量の加減は致しません)
鍼灸を続けていこうと思われた場合には、少なくとも3ヶ月はご通院ください。

症状がおさまったら、
通わなくても良いですか?

症状がおさまっても、また再発することがありますので、できれば、症状がおさまった後も最低1~2回、ご通院されることをお勧めしております。
できれば、ご通院を、2週間に1回、3週間に1回と、徐々に間隔をあけていくようにご計画されて頂くとよろしいかもしれません。

生理痛がひどいのですが、
よくなりますか?

はい、よくなります。
子宮筋腫や子宮内膜症など、婦人科疾患をお持ちの方の場合や、患者様の年齢にもより、効果が出にくいこともありますが、殆どの患者様が改善致します。

鍼は全身に刺すのですか?
どこに刺すのですか?

肩こり、腰痛のような症状の場合には、肩周辺、腰周辺にのみ鍼灸を行うこともありますが、不妊治療など体質改善を行う場合には、全身に鍼灸を行います。

鍼は出血しますか?
お灸は火傷しないですか?

鍼で100%出血や内出血を予防することはできません。また、お灸も100%火傷を予防することはできません。
もちろん、十分気をつけて、出血や内出血しないように鍼を刺しますし、お灸の際には、火傷をしないように、弱いタイプのお灸を使ったり、灸点紙という熱さを緩和させる道具を使うなど調整しますが、体質や、肌質、皮膚の厚さなどにもよりますので、100%予防ができないことを、予めご了承頂きたいと思います。
特に、色白の方で、肌がモチモチ柔らかい肌の方は、皮膚が弱く、薄い体質の方が多く、出血、内出血、火傷のリスクが高いかもしれません。
十分注意して施術させていただきたいと思います。

鍼を刺す深さ、
本数はどのくらいですか?

肩こりや腰痛のように、筋肉症状である場合には、基本的には、該当する筋肉に刺しますので、1cm程度の深さに、1症状5本程度刺すとお考えください。
全身調整の場合には、「気」・「血」という流れを整えることが目的となりますが、「気」「血」は、皮膚表面近くを流れていると考えていますので、5mm程度の深さに刺すとお考えください。

「鍼」は衛生的に
問題ありませんか?

当院では、使い捨ての鍼を使っております。
患者様に刺す直前に鍼を開封します。
鍼を刺す皮膚は、アルコール消毒を行いますので、エイズや肝炎などをはじめとした感染症のご心配はありません。

自宅でやるお灸や、
ツボ押し、ストレッチなど
教えてもらえますか?

1週間に1回ご通院して頂いた場合、通院できない残りの6日間はご自身でケアして頂くことが、健康への近道になります。
ご自宅で行って頂きたいケアについて、お灸、ツボ押し、ストレッチなど、ご希望でしたらご紹介させていただきますので、是非お試し頂きたいと思います。

鍼灸はなぜ効くのですか?

日本鍼灸師会がホームページで次のように述べています。

鍼灸の効果の研究は、各地にある研究所、医療機関、鍼灸大学、短期大学などで意欲的に進められております。総合的には、鍼灸刺激が自律神経系、内分泌系、免疫系等に作用して、その結果として、中枢性及び反射性の筋緊張の緩和、血液及びリンパ液循環の改善等の作用があり、ひいては、生体の恒常性(病気を自然に回復させる作用)に働きかけるのではないかと考えられています。

また、古来より認められている鎮痛効果の解明も次ぎのような諸説があります。

  1. ゲートコントロール・・・針刺激が脊髄において痛みを抑制する。
  2. エンドルフィン・・・針刺激がモルヒネ様鎮痛物質の遊離を促し痛みを抑制する。
  3. 末梢神経の遮断効果・・・針刺激が末梢神経の痛みのインパルスを遮断する。
  4. 経穴(ツボ)の針刺激による痛覚閾値の上昇による鎮痛効果。
  5. 血液循環の改善・・・筋肉の緊張をゆるめ血行状態を良くする。

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